おゆみ野店店長コラム「こーひーの丁寧なハナシ」

第146回【それぞれの新生活】


 

こんにちは。週初めに猛烈な嵐があったのにも関わらず、おゆみ野エリアではいまだに桜の花が残っています。桜並木を通るとほのかに桜の花の香りが感じられます。昔はその繊細な香りを気にする事も感じ取る事も出来なかったのですが、日々のカッピングの成果なのか嗅覚や感覚のセンサーが敏感になったように思います。
 

4月に入った時点で娘の保育園ではクラス替えがあり、今までのクラスとメンバーが多少入れ替わりました。僕が家に帰ると辿々しくもしっかりした言葉で今日あった出来事を一生懸命語ってくれます。たまに大人顔負けの事を言ったりするので、言語感覚の発達の速さは女の子特有なのかなと思ったりもします。
 

そして今週の水曜日は息子の入学式でした。式典に出席する為に出勤時間を遅らせて、一緒に通学路を歩いて学校に向かいました。
 

ランドセルを背負って一人で歩いていく息子の後ろ姿を見て、「これからは息子から積極的に手を繋いでくる事も少なくなっていくんだろうな」と、卒園式の時よりも息子の成長を実感しました。
 

クラス発表や教室の確認をして保護者は体育館で式の開始を待つ間、自分の小学校入学の時や母校(生浜小)の事を思い返していました。
 

以前にも書いたかもしれませんが、小学校入学のタイミングで稲毛海岸から今の実家がある浜野に引っ越してきたので、小学校入学の時は周りに知っている友達が一人もいなく、先生や周りから転校生待遇を受けることもない、完全にアウェー状態での入学でした。大人になってから入学式の時の写真を見たのですが、曇った表情と少し曲がったピースサインが当時の心境を物語っているようでした。
 

そんな環境への不安しかなかった自分の時からすると、クラスに何人か同じ保育園出身の子がいる息子に心強さを感じるのと同時に少し羨ましさも感じました。
 

体育館も教室も、自分が大きくなったせいなのか「こんなに小さかったっけ?」と思うようなサイズ感で、ぶら下がってるバスケのリングも昔はすごく高く感じたのに、今は少しジャンプすれば手が届く高さにありました。
 

式が始まり新入生が入場して、先生の号令に合わせて礼をしたり、挨拶の間ずっと静かに待っている子供達を見ると、完全に卒園してから10日あまりしか経っていないのに随分とお兄さんお姉さんになったのだなと、小学生になったんだという自覚が感じられました。
 

何より、記念写真の中でニコニコの笑顔で写っている息子や仲間達を見て、これからの小学生生活が彼らにとって良き学びの場、良き成長の場であるよう心から願うばかりです。
 

2024年4月14日

坂本壮太
 

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