おゆみ野店店長コラム「こーひーの丁寧なハナシ」

第53回【猛暑のさかもとこーひー】


 

こんにちは。今週は一週間通して真夏の猛暑日が続きました。まだまだ夏は始まったばかり。疲れを溜めないように無理せずご自愛下さい。
 

さて、第53回の今回は「猛暑のさかもとこーひー」と題し、世間では「夏場は閑古鳥が鳴く」と言われている自家焙煎店において、当店と当店のご常連様はどのようにこーひーを楽しんでいるかを書いていきたいと思います。
 

気温が上がるに連れて、自家焙煎店ではアイスコーヒー用の豆をアピールしたり、リキッドタイプのアイスコーヒーを作ったりと、夏場に売れなくなるコーヒー豆の代わりに「いかにアイスコーヒーで凌ぐか」を考えているような印象を受けます。
 

当店では「特上アイスコーヒー」「アイスコーヒー」「スプラッシュカフェ」など、アイスコーヒーにもおすすめの豆はありますが、基本どれも「ホットでもアイスでもOK」なので、実際はそこまで「アイスコーヒー推し」を考えてはいないです。
 

2年前から販売している「コーヒーバッグ・特上フレンチ&特上アイスコーヒー」も、水出しアイスこーひーにもオススメという商品柄、夏場に販売数が大きく伸びますが、それ以外の時期にも「しっかりビターな味わいが楽しめるコーヒーバッグ」として人気の商品です。
 

お店側が「ホットでもアイスでも、好きな方を楽しめるように」と、飲む方のお好みに委ねているのもあってか、猛暑の時期にも普通にホットでこーひーを楽しまれているお客様が多くいらっしゃいます。
 

おゆみ野店店頭では、この時期の試飲こーひーに「普段通りのホット」と「コーヒーバッグの水出しアイス」の2種類から選べるようにしていますが、僕の体感だと6:4位の割合でホットを飲む方の方が多い印象です。
 

確かに暑い時期に冷たいものを欲するのは当然の欲求だと思いますが、昔と違って室内に入れば冷房があるのが当たり前の環境で、コーヒー業界側が思う程お客様がアイスコーヒーに清涼感を求めているのか?と考えると、甚だ疑問が残ります。
 

むしろ夏場にアイス以外のコーヒーが飲まれなくなるのは「夏のクソ暑い時期に苦かったり酸っぱかったり渋かったり余韻が悪いコーヒーなんか飲んでられねーよ」という、素材や焙煎の悪いコーヒーに対する無意識の拒否感なのではないかと思います。
 

それと同様に、世のカフェでは今の時期になるとクリームソーダやレモネード、色付きの炭酸ドリンクなどを推す店がとても多く感じます。
 

普段はこだわりのスペシャルティコーヒーをハンドドリップで丁寧にいれたコーヒーをアピールしているお店でも、夏になると炭酸ドリンク。
 

コーヒー好きのお客様は、冬だろうが夏だろうが美味しくコーヒーを飲みたい筈なのに、カフェの人達が「夏はみんなコーヒー飲まないから」「アイスコーヒーより炭酸ドリンクの方が出るから」と、コーヒーのクオリティ向上やポテンシャルから目を背けて、手っ取り早く見栄えのする炭酸ドリンクに逃げているように感じます。
 

同じコーヒー業界の同業として、そういったコーヒー軽視の姿勢は少し悲しくなります。
 

それと同時に、夏でも変わらず普通にこーひーを楽しんで下さるお客様のお陰で、当店は成り立っているのだと改めて実感します。
 

2022年7月3日

坂本壮太


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