おゆみ野店店長コラム「こーひーの丁寧なハナシ」

第17回【簡単って良いよね】


 

こんにちは。10月も下旬に差し掛かり、すっかりと秋が深まってきました。そして近付く年末の足音。2021年も残り僅かです。
 

第17回の今回は「簡単って良いよね。」と題しまして、一見さかもとこーひーのテーマ「丁寧な暮らし」と反するような事について書いていこうと思います。
 

先日のコラム「丁寧な暮らしとは」でも少し触れましたが、丁寧な暮らしとは、一生懸命テクニックや道具に拘ってコーヒーを淹れたり、拘りのティーセットを使った茶葉から淹れるアフタヌーンティーの時間でなくても良いという事です。

(繰り返しになりますが、勿論そういった楽しみ方を否定するつもりはありません)
 

時代と共に変化するライフスタイル。テクノロジーの進化や素材・原料・商品開発の向上。何よりも価値観の変化。これらの要因によって、丁寧さの基準も刻一刻と変わっていきます。
 

僕が子供の頃、一般家庭で飲むコーヒーはインスタントが主流で、クリープとお砂糖は入れるのがデフォルトで、ブラックは通が飲むもののイメージでした。外でコーヒーを飲む時は缶コーヒーかファミレスやファストフード店の保温されて煮立ったコーヒーか、専門店の拘りのコーヒー位だったように思います。
 

それが今はインスタントはすっかり家庭から姿を消し、コンビニでも淹れたてのコーヒーが気軽に楽しめるようになり、ある程度の規模の街には大手や個人のカフェが数多く存在し、ブラック意外にもラテやデザート的なコーヒードリンクを気軽に楽しめるようになりました。
 

紅茶に関してはティーポットとリーフで淹れるのが本式でティーバッグは簡易品的だったのが、ペットボトルの紅茶が普及した事もあり、一般的な家庭にはティーポットが無くなり、ティーバッグで淹れるのが紅茶を飲む為の一手間となりました。
 

そうやって時代と共に「何をもって丁寧とするか」は変化してきました。
 

この変化を「最近の若者は甘いラテばっかり飲んで…」「コーヒー好きなら豆を挽いて丁寧にドリップするべき」「ちゃんと道具にも拘るべき」「ティーバッグなんかで美味しい紅茶が飲める筈が無い」などと言ってしまえばそれまでです。
 

しかし、時代と共に変化するライフスタイルをしっかり捉え、それにあった商品や価値を提供出来ないと、その文化や習慣は衰退していく一方でしょう。
 

だからといって、「簡単だけれど美味しくない」「便利だけどそれなり」になってしまったら元も子もありません。そこでお店毎の商品力でありクオリティ、基準が大切になってきます。
 

さかもとこーひーでもコーヒーバッグやラテのもと・カフェエクル、ティーバッグの紅茶は勿論、こーひー豆においても商品の時点での完成度を高める。そこから先はそれぞれのお客様のライフスタイルに合った使い方や楽しみ方をして貰えればと思います。
 

2021年10月24日

坂本壮太
 

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