さかもとこーひーの焙煎&ブレンドメソッド38

「ブレンド8.独立開店する店のブレンド作り」
 

前回は「ブレンド7.アフターダークのブレンドカッピングをもう少し詳しく」について書きました。
 

カフェプレスで淹れました・・・ひと口目、ビター感は控えめ、

まろやかでなんとも言えないアフターダークの個性が感じられます。
 

落ち着いて味わうと深煎りの味わいとフルーティ感が一体となって、

柔らか滑らかな質感と甘さが余韻に繋がっていきます。
 

そこにパカマラ種をブレンドしないと現れない魅力、

妖艶なフルーツ、ミルクチョコ、明るい華やかな印象、

ブルゴーニュ赤ワインの余韻、バニラ、シガー・・・。
 

パナマ・レリダ・パカマラをたっぷりブレンドすることで、

より柔らかな質感と甘さ、パカマラのフローラル&フルーティ感が

感じられるようになったと思います。
 

スペシャルティコーヒーによって出来た、

コーヒーらしくないブレンドになっていると思います。
 

さかもとこーひーのシグネチャーブレンドです。
 

そんなこんなで・・・今回は「ブレンド8.独立開店する店のブレンド作り」 です。
 

新規の自家焙煎ビーンズショップの開店を1年2年3年に一度くらいサポートします。
 

全く新規の開店だとそんなに豆の種類は扱えません。
 

シングルオリジンにブレンドを品揃えしますが、

販売量も限られていますし、

焙煎や販売のオペレーションも慣れていません。
 

何が売れるかも予想つきませんから、ロスも分かりません。
 

ロス無く、安定した回転して、

お客様のお好みに添える品揃えをしたいものです。
 

勿論、生豆の仕入れにも慣れていませんし、

自分の好みだけで仕入れては品揃えに偏りがでそうです。
 

そこで、アドバイスするのは、

特別この産地の豆を扱いたいという豆以外は

伝統的な産地から選ぶことからスタートしましょうということです。
 

伝統的な産地ですと、

価格もクオリティも供給量もある程度安定しています。
 

まぁ、品揃えが多いだけに何を選んだら良いか迷うこともあるでしょう。
 

流行りや珍しさで仕入れるのはリスクがあると思います。
 

そういう豆は後々扱えますから焦る必要はありません。
 

伝統的な産地は昔から有名で、クオリティも安定していますし、

価格も安定しています。
 

それは生産者のスキルやノウハウが一定以上にあることと、

インフラも整っていることが多いです。
 

農産物だけに、土壌から栽培、収穫、精選、輸出と

なかなか複雑なもので、
 

情熱や思い込みだけではそうは思うようにいかないでしょう。
 

さかもとこーひーでは

ブラジル、コロンビア、グアテマラ、インドネシア、エチオピアをメインに抑えています。

そして、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、ケニア、タンザニアも重要で抑えています。
 

次回は「ブレンド9.独立開店する店のブレンド作り2」 について書こうと思います。
 

ご質問はお気軽にメールで坂本までどうぞ。

takafumi@sakamotocoffee.com
 

2024年01月31日

坂本孝文
 

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