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週刊こーひーコラム
「プロのつぶやき」


プロのつぶやき1267【レストラン・ワインバーそれぞれのワイン選び



 

ネットショップを一本化しました。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
 

梅雨入りする前に夏日が続いています・・・まぁ、真夏日にならなければまだ大丈夫です、日向は避けますけど・・・。湿気が多いと朝だるいです、仕事前のストレッチを多めにしてスッキリさせてます。これから3ヶ月くらい暑いですが、くれぐれもご自愛ください。
 

今週はインポーターの担当営業が来店して、産地や業界のあれこれ聞いたり・・・卸先のカフェで今使っているブレンドを変えたいとのことで・・・サイフォンとプレス、ペーパードリップの説明から、今使っているブレンドの特徴・・・そしてプレスで淹れて、次に新しいお勧めのブレンドをプレスで淹れて、サイフォンで淹れて・・・そのカフェのケーキと一緒に味わって・・・無事お勧めのブレンドに決まりました。
 

ランチの料理やケーキが主役ですので、コーヒーは脇役としていい仕事をするように・・・ひと口ひと口コーヒーによってリフレッシュして、最後のひと口まで美味しさが伝わるようにとお話ししました・・・ご夫婦でされているお店なのでオペレーションも大切です。
 

プレスですと粉っぽいという先入観を持たれていましたが・・・粉の挽き具合、お湯の温度、抽出の時間等基本通りに淹れると全く気にならなくなり・・・濃くしなくても、口当たりのまろやかさや余韻の心地よさを感じていただけました・・・ほっとしました。
 

なんだかんだ、一緒に味わって説明するとさかもとこーひーが感じてもらいたい味が伝わりますが、多くの自家焙煎店やメディアが伝えていることと、さかもとこーひーのお勧めの淹れ方が違うので、厄介なところです。
 

そんなこんなで・・・先日若いコーヒー仲間二人からサンクオピエに一緒に行ってくださいとリクエストがあって・・・それではと、初夏のメニューを予約してランチしてきました。
 

前菜・スープ・魚・肉とひと皿ひと皿、声をあげて喜んでいて、アラ古希のじいさんでは出せない盛り上がり方でした(笑)
 

デザートは、完熟マンゴーのソルベ、ヴァローナカラメリアのクレームブリュレ、グリオットのパウンドケーキでしたが、それに合わせたコーヒーはバークレーロースト、グアテマラ・エルインヘルト・ブルボン、タンザニア・ムベヤの初夏のコース用ブレンドでした。
 

カラメリアという牛乳をカラメリゼして、まろやかなカカオ感とクリーミーなキャラメル感が特徴的なチョコをクレームブリュレにし、表面のカラメルの上には微妙に塩を振ってあります。
 

これだけならコーヒー合わせるのはシンプルなんですが、完熟マンゴーソルベのフルーツ感や芳醇な味わいに酸味もありますし、グリオットのキャラもパウンドケーキで生き生きとしています。
 

それぞれになんの違和感も無く、デザートを引き上げ、次のひと口を誘う・・・コーヒーのプロで無いなら、無意識に美味しい美味しいで最後までぺろっと完食すれば幸せなんですが・・・二人ともにコーヒーを仕事としていますから・・・なぜそうなるか?通常あり得ないだろうと集中してました(笑)
 

コーヒーからマンゴーが出てきたとか・・・クレームブリュレからミルキーな感じがすると・・・流石なかなかの感覚です。まぁ、そうなるようにブレンドしてあるんですけどね。
 

そして、デザートを出してひと息ついたシェフが色々な話しをしてくれたのですが・・・ワインをテイスティングした時に、これはレストラン向けのワインだなぁーとか、こちらはワインバー向けのワインだなぁーという話しになりました。
 

思わず膝ポンで・・・大きく頷きました。
 

ワインを飲んで、このワインだとこういう料理に合わせたいとイメージできるのはレストラン向きで・・・いいワインでもキャラによっては料理に合わせずらいとか、マニアが喜びそうなものはワインバー向きだろうと。
 

昔なら・・・有名だったり。高価だったり、希少だったりするだけで選ばれた感じがあったと思いますが・・・流石にワインが広まって30年40年・・・成熟してきてますね。
 

デザートに使ったヴァローナのカラメリアもお菓子やチョコレート、デザートで合わないタイプの話しも興味深く・・・クオリティ高かったり、キャラが魅力的だったりするだけでは何にでも通じるものでは無いのは当たり前と言えば当たり前です。
 

さかもとこーひーもスペシャルティコーヒーを使うようになって最初の10年くらいはそれまでのコーヒーには無かった香りや美味しさを紹介することにエネルギー使ってきましたが・・・この10年15年はトップクオリティの豆が高騰しすぎたことと、品種や精選方法の差別化が進んで、キャラが立ちすぎた豆が増えたことで・・・さかもとこーひーの常連さんや卸先に価格も魅力もあった豆を選ぶようにしています。
 

一部の生産者やインポーター、自家焙煎店は希少だったり珍しかったり今までになかったような豆をアピールしていますが・・・どのようなコーヒー好きのお客さん、エンドユーザーの方向けなのか疑問を感じています。(業界内やマニア向けなんでしょう)
 

さかもとこーひーの常連さんはヘビーユーザーが多いことと、自宅でもオフィスでも毎日日常の暮らしにこーひーがある方が多いんです。ある意味、こーひーが暮らしの脇役になっている感じでしょうか?
 

コーヒーの香りや味わいに集中して楽しむのも良いですが・・・脇役としていい仕事をするっていうか、暮らしに馴染む(味わいも価格も)こーひーを大切にしています。
 

そうは言っても・・・長年こーひーに親しんでいる常連さんが多いので・・・今回の「あたら夜」のような今までに無いタイプのブレンドを出すと、メールで感想してくれることが多く、励みになっています。(最初に書いたインポーターの営業は、あたら夜を飲んで、お代わりして、お土産に持って帰りました(笑)、美味しさが伝わったようです。)
 

素材についても・・・さかもとこーひーはスペシャルティコーヒーを25年くらい扱っていますから・・・生産者のレベルアップ、世界的な需給も見ながら、クオリティと魅力と価格のバランスの取れた・・・そして常連さんに喜ばれる豆をおさえてきています。
 

実際、伝統的な産地や生産者は土壌や気候が良くて、生産のためのインフラも整っていることが多いものです。勿論、長年蓄積された栽培や精選の技術もありますし・・・10年以上信頼関係を築いて使っている生産者がメインになっています。
 

まぁ、最近はネットで様々な情報が手に入りますが・・・ネットでは手に入らない情報も多いので、表に出ない情報も大切にしています。誰のために、どういう素材が必要なのか?を忘れると独りよがりのコーヒーになってしまいがちです。
 

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
 

2024年06月16日

坂本・丁寧な暮らし・孝文
 

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