週刊こーひーコラム
「プロのつぶやき」
プロのつぶやき1301【コーヒー急騰とさかもとこーひーの対応2025】
ネットショップを一本化しました。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
2月も半ば、朝は冷え込みますが、昼間は明るい陽射しでぽかぽか陽気の千葉です。移転したおゆみ池本店は以前の本店よりも断熱がしっかりとしていて、エアコンも効いて暖かな環境で、働きやすいです。おゆみ野店はよかったのですが、本店は小屋みたいなもので、冬寒く、夏暑かったんです。
2/14はバレッタインで、朝3歳の孫娘ちゃんから手作りのチョコが届きました。今までで一番うれしいチョコでした(笑)こんなにうれしいとは! 40年前テ・カーマリーの頃は朝からチョコをもらって、帰りにはデパートの紙袋2ついっぱいだったものです、あれが全盛期でした(笑)
2/15(土)は今年初めての市内子供ルームでのこーひーレッスンでした。公民館でのこーひーレッスンも来年の分まで10件
ほど予定入っていますので・・・いつものペースでこーひーのある暮らしを広めていきます。
そんなこんなで・・・毎年高騰し続けているコーヒー相場・輸入価格ですが、今年さらに急騰して、業界は大手から個人店まで大変なことになっています。11月後半からの2ヶ月余りの急騰は歴史上かつてない状況になっています。
さかもとこーひーが使っているスペシャルティコーヒーグレードの高品質コーヒーは10数年上がり続けていますが・・・コマーシャルコーヒーと言われる普及品もスペシャルティコーヒーと変わらない価格になっています。この5年でコーヒー全体としては3倍前後になっています、勿論円安の影響も大きいですし、投機の影響も大きいようです。
同業者から毎月生豆仕入れる度に値上がりしているという声が聞こえてきていますが、さかもとこーひーは年間契約で・・・25年前からサスティナブル、フェアトレードの考え方がベースになっています。10年以上継続して使っている生産者の豆が多く、パートナーのインポーターさんと協力しての買い付けですので、多くの自家焙煎店のような問屋からのスポット買いよりはかなり安定して良い条件で仕入れができています。
高品質な生豆を使っている自家焙煎店でも・・・クオリティと価格を比較して、毎年あちこちの生産者の豆を仕入れているお店も結構あります。
さかもとこーひーは安定したクオリティと長くお付き合いできる生産者と出会ったら、よそ見をしないで使い続けるようにしています。そうすることによって、生産者のみなさんが安定した価格で販売できて、それがクオリティにも関係するからです。さかもとこーひーとしても、毎年毎年安定したクオリティと値上がりしても最低限の値上がりで使えます。(もう、目新しい素材に一喜一憂するような年では無いですしね(笑)・・・コーヒーの魅力の可能性も、お客さんの求める魅力も身体に入っていますしね!)
目新しさに頼らなくても地道に商いできるということでもありますが・・・先日、ブラジル、コロンビア、タンザニア、マンデリンのサンプルをカッピングして、1年分の契約しました。次は春夏でグアテマラ他中米、アフリカのエチオピア他の契約になります。
他店よりも恵まれていると言っても高騰していることには変わりがありません。
しかし、さかもとこーひーは安売りでも無いし、マニア向けの店でもありません。
「ホームこーひー」「ホームタウンこーひー」を大切にして32年間営業してきましたので、常連さんの暮らしの中のこーひーですから、高品質ながらオーバースペックにならないよう、価格も日常的な価格を大切にして、美味しさも常連さんのお好みにフォーカスしています。
カフェやレストランへの卸も増えていますが、さかもとこーひーと相性の良い、それぞれのお店に合ったクオリティ、価格、味わいを安定してお届けしています。
今は昨年の在庫がありますが、在庫を使い切って新しい豆になったら順番に価格が変わるこーひーが出てきます、変わらないこーひーもあります。
エチオピアやマンデリン、グアテマラ、ブラジル等主力の豆の高騰が激しいので、そういったシングルオリジンはどうしても高くなりそうです。ブレンドはあの手この手を使って、味わいやキャラ、クオリティを維持しながら価格も抑えたいと思っています。
これを機にオーバースペックを見直し(良い豆があるとついつい使っていました)・・・基本的なクオリティや魅力にフォーカスし、より日常の暮らしに寄り添った美味しさをお届けしていこうと思っています。
まぁ、そうは言っても・・・すぐどうのこうのという話しでは無くて、春から夏と、秋冬の一年かけてのことになります。
素材の変化は何度も経験してきていますので、今更ジタバタはしませんが・・・こういう変化の時はチャンスと捉えて・・・長く定番でお届けしてきたこーひーをさらに磨いていくきっかけにします。
より「まろやかな美味しさ」と「ゆたかな香り」を磨いて、お届けしていこうと思っています。
さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
2025年02月16日
《まろやかな美味しさ、ゆたかな香り》
坂本 孝文
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