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おゆみ野店店長コラム「こーひーの丁寧なハナシ」

第172回【しみじみ感じる穏やかな美味しさ】


 

こんにちは。10月も中旬に入りようやく本格的に秋らしい気候になってきました。夜寝る時は毛布が欲しくなるような寒さも感じます。季節の変わり目、くれぐれもご自愛下さい。
 

うちの息子も急激な気温の変化で夏の疲れが一気に出たのか、今週末は風邪で学校を休んでいました。この3連休でしっかり治して来週からは元気に学校に通えるようになればいいなと思います。
 

僕自身の小学校の頃は今以上に痩せていて食も細い、体力も無い、肌も弱いし、車酔いも酷いと、あまり身体が丈夫な方ではなかったのを思い出します。それでも中学でバスケ部に入って食の細さが改善されてからは人並みに体力が付いてきて、今も決して体力溢れるという感じではないのですが、なるべく規則正しい生活を送る事でカバー出来るくらいにはなりました。お店をやっていると「休んではいけない」という意識が働くのも大きいと思います。
 

ここ最近は店頭で新発売の新作ブレンド「ムーンライトカフェ」を試飲でお出ししているのですが、飲んだお客様のリアクションが今までのブレンドとちょっと異なっているのが新鮮です。
 

言葉にするのが難しいのですが、はっきりと感じる鮮烈な美味しさというよりは、じっくりしみじみと感じる穏やかな美味しさというような印象です。
 

カフェボッサやブラジルクラシクスなどの「とびきり普通に美味しい」味わいと近いといえば近いのですが、さらにもう一歩踏み込んだような豊かさや奥行きを感じるようなイメージという感じでしょうか。
 

当店に紅茶のティーバッグを卸してくれているインポーターの方が持ってきてくれたダージリンやニルギリの新茶サンプルを飲んだ時にも、上品なんだけれども突出し過ぎず、円やかで柔らかな甘さがあって、余韻もスムーズで、つい何杯も飲みたくなるような印象を感じました。
 

基本的なクオリティの高さの上に成り立つ絶妙なバランスと、どこか安心するような円熟した味わい。そんな味わいに魅力を感じるような人が自分自身も含めて増えているような気がします。
 

主張し過ぎず生活の傍らにそっと寄り添うような、豊かなひと時をもたらしてくれるような存在。コーヒーや紅茶に限らず本来嗜好品というのはそういうものなのかもしれませんね。
 

銘柄、品種、価格といったスペック至上の考え方から抜け出すと、よりコーヒーが生活に身近な存在に感じられるようになって、もっと感覚的に楽しめるようになるのではないかと思います。
 

2024年10月13日

坂本壮太
 

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