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「こーひーの丁寧なハナシ」

第190回【常識と非常識の塩梅】


 

こんにちは。今週は穏やかな晴れの日や風が強く吹く日があったりと、慌ただしい天気の1週間でした。そんな中でも日の出の時間が早くなり、日々の通勤も蘇我駅に着く頃には陽射しで寒さも和らぐようになってきました。暖かな春もきっともうすぐです。
 

おゆみ池本店がオープンして3週間。お祝いの花も少しずつ片付いてきて、店内も開店ムードから通常営業ムードに変わってきました。
 

来店では今でもほぼ毎日初めてのお客様が来られます。坂の上にあった旧本店からわずか数百メートル程の距離での移転ですが、移転によってまた新しいご縁が生まれているように感じます。今までのご常連の方々も大切にしながら、新しい地域にも馴染んでいけるように励んで参ります。
 

今週の火曜日は祝日と定休日が重なったので、海浜幕張のイオンモールにあるアスレチック施設に家族で出掛けました。
 

僕は息子と、保育園の頃から一緒の息子の友達を見ていたのですが、2人とも僕が何か指示するまでもなく自分たちで考えて遊んでいる事に成長を感じました。ここ最近は子供達の成長を感じてばかりです。
 

さて、家業が自営業の家に生まれて早41年。変わり者のマインドを親から受け継ぎ、恐らく息子と娘にもうっすらとその片鱗が見え始めているのを実感しています。
 

幼少期の頃から、親の基準で善悪の判断や社会性や倫理観等を身に付けていくので、変わり者の子供は変わり者として育つのが当然といえば当然です。それが一般社会とのズレを生んだり、世間の常識に馴染めなかったりと、不利に働く事もあると思います。
 

ただ、自営業のような一般社会とは異なる常識の中で仕事をしていると、その世間と異なる常識が大きなアドバンテージになり得るのを実感しています。
 

「常に仕事が生活の中心」「お客様が財布を開いてくれないと売上は生まれない」「その売上は自分が働く事でしか生まれない」
 

一般社会の常識が身に付いている人が自営業を始めると、商売が軌道に乗る前から人並みの勤務時間で、人並みに定休日やプライベートの時間を取り、人並みに給料を取るような常識的な働き方をしがちで、特に下積みや修行を経ないで個人開業をする人に顕著です。
 

企業だと会社や組合がある程度の収入や働き方、福利厚生を保証してくれますが、自営業はやるも自由、やらぬも自由。一般社会の常識にとらわれず、自分が持っている資源や時間、技術や知識をいかに投入するかも自由。
 

全ての結果は自分自身に返ってくる、ある意味法とモラルに触れなければなんでもアリの世界だと思います。
 

この常識が当たり前に身に付いているのは商売、特に自営業をする上で非常に大切だと思います。
 

提供する商品やサービスにおいても同様で、大企業の一般の常識の盲点を突きつつ、その上で、大多数のお客様が持っている「一般社会の常識」と擦り合わせていく「常識」と「非常識」の塩梅こそが大切だと実感しています。
 

2025年2月16日

坂本壮太
 

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