週刊こーひーコラム
「プロのつぶやき」


プロのつぶやき1196【暮らしの余白、縁側の余白



 

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節分が過ぎて、朝出勤の時少し明るくなってきました。恵方巻きは友人のお寿司屋さんの太巻きと鉄火巻きを食べるだけで、恵方も向かないし、かぶりつきもしないし、単なる海苔巻きの日になっています(笑)でも美味しくて夕食の手間もかからず満足してます。
 

昨日は市原市民会館でイルカと太田裕美のコンサートに行ってきました。イルカも太田裕美も同世代・アラ古希で、今まで二人のコンサートに行ったこと無かったんです。歌も上手いし、お互い歳とったし、会場が近いので楽しみにしていました、なんと、開演が17時とシニア時間です。(観客は当然アラ古希ばかり、思ったより男性が多くて驚きました、女性の方が活動的ですからねー。気になったのは手拍子ハンドクラッピングにパワーが足りない、キレがない(笑))
 

二人ともに明るくて艶のある声がよく出ていて・・・50年近く前のヒット曲でも、あの当時の切迫感があって、素晴らしかったです。フォークも演歌も年配になると歌を崩す歌手がいて、ヒット当時の歌が身体に入っているととっても違和感があります。
 

イルカの「海岸通り」や「なごり雪」では二十歳頃に戻ってしまいました・・・太田裕美の「さらばシベリア鉄道」ではギター2本だけなのに、大瀧さんナイアガラの演奏が聴こえてきて、圧倒的なグルーブでした。
 

大瀧さんのカバーでは達郎の「君は天然色」が圧倒的でしたが・・・太田裕美の「さらばシベリア鉄道」にも圧倒されました、恐ろしや太田裕美、発売は太田裕美が先で大瀧さんがセルフカバーしたんですけどね。
 

それと、NHKEテレのスイッチインタビューが2回で細野晴臣さんと小林信彦さんの対談でした。小林さんもうすぐ90歳、若い頃から小説やコラム、演芸ものとほとんど読んでました。
 

初回は演芸好きの細野さんが小林さんに演芸関係の質問して、2回目は小林さんが細野さんにはっぴいえんど時代の質問してました。お互い縁の深い大瀧詠一さんの話しになった時に小林さんの思いが溢れていてぐっときました。
 

因みに達郎のシングスシュガーベイブのコンサートは大瀧さんが小林さんのチケット手配して、達郎の「煙が目にしみる」についてコラムで書いてました。
 

そんなこんなで・・・4月からの公民館でのこーひーレッスンの申し込みが7カ所もきまして、近所のデイサービスでのワンデイこーひーも依頼されて・・・コンサートでの声援ももうすぐOKと、世の中が動いてきましたので・・・先日の日曜日、3年ぶりにおゆみ野店で「カジュアルレッスン」ということでワークショップを4名の少人数で行いました。
 

今回は、まず「陽だまり」をペーパードリップとカフェプレスで淹れて、同じこーひーの淹れ方による印象の違いを体験してもらいました。ペーパードリップは「細挽き、熱湯、蒸らし無し」のさかもとこーひー方式です。
 

チョコレートのお菓子と一緒に飲みながら・・・カフェプレスで「花かすみ」を淹れ、同じ淹れ方での「陽だまり」との違いも味わって・・・最後はコーヒーバッグで「タンザニア・ムベヤ」・・・ティーバッグスタイルの簡便なコーヒーバッグでプレスと同じように豆の個性がきれいでしっかりとした味わいを体験してもらい話が弾みました。
 

文字ではなく目の前で淹れながらの素朴な淹れ方の質問から・・・カフェをやるにはといった幅広い質問に答えながらの世間話しが広がって・・・コロナ禍の暮らしの窮屈さから、最近は子供から大人まで、そして商売も、なんだか余裕がないという話しに進んだのです。
 

まぁ、いつの時代も競争はあるものですが・・・この30年40年幼稚園小学校からの競争が当たり前になってきて・・・窮屈さを感じている人が増えているようです。競争を勝ち上がっている層は昔から変わらずありますが、昔なら厳しい競争とは離れていた層の人たちも巻き込まれている印象です。
 

僕は受験に失敗、しかも2度も、して(どうも出題者と意見が合わないようで(笑))、組織にも馴染めないのを自覚していましたし・・・ある意味ドロップアウトして、喫茶・紅茶・コーヒーの仕事に入ったわけです。
 

その根底には・・・幼稚園の頃、おばあちゃんの家の陽のあたる縁側でおばあちゃんが近所の人とお茶している隣でお饅頭やお煎餅のおやつ食べていた時間が良かったなぁーという思いがあって・・・今は縁側も畳もなくなってきましたが、家でゆっくりとコーヒーとか紅茶を飲みながらの時間っていいもんだなぁーと「ホームこーひー」を大切にお届けしたいと思っているんです。
 

「暮らしの余白」と言いますか・・・「縁側の余白」と言いますか・・・デジタルになっても、厳しい競争があっても、人間は人間なので余白や遊びの余裕は必要でしょう。
 

余談ですが・・・料理業界製菓製パン業界でのブラック体質や有名なシェフの厨房での暴力沙汰が昔からありますが・・・幸せなひとときのためのレストラン厨房での暴力・パワハラに疑問を持たないことが昔から不思議でした。なので、料理や製菓製パンの世界を避けたのもあります。(因みに、プロテニスの世界はコーチを雇いますから、体育会系のシゴキとは無縁です)
 

まぁ、独立自営商売は誰も給料くれないので・・・別の厳しさがありますが、なんとか飢え死にしないで暮らせるようにしてきました。
 

自家焙煎店やカフェをしたいという相談が時々ありますが・・・そういう若い人が好きな仕事できちんと食べていけるようになれるようにサポートもしていっています。
 

コーヒーは平和な仕事なのに、競争や駆引きする店が気になります。
 

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
 

2023年02月05日

坂本・丁寧な暮らし・孝文
 

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