おゆみ野店店長コラム「こーひーの丁寧なハナシ」

第148回【春の食材と季節の味覚を楽しむ】


 

こんにちは。あっという間に4月も残りわずかとなりました。世の中はゴールデンウィークの前半、この時期は通勤で利用している鎌取駅を降りるとゴルフトーナメントの観客の人達で混雑します。ゴルフは前の会社の時にお付き合いで1度だけ打ちっ放しの練習場に行きましたが、いくらクラブを振ってもボールに当たらず空気を切るばかりで、全くもって自分には向いてないと思いそれっきりです。
 

今年のゴールデンウィークはお店の定休日と祝日が重なるのが29日と6日のみなので、祝日特有の人の多さに当たることも少なそうです。お付き合いのBBQに行ったり、子供等を連れて実家に帰ったりする以外はのんびりと過ごそうと思います。
 

ここ最近は採り立ての大きなアサリやはまぐり、掘り立てのたけのこを頂いたり、スーパーでも国産のアスパラガスや春キャベツや新玉ねぎ、新じゃがいもなどを買って、季節の味覚を堪能しています。
 

日常的に自分で料理をするようになり早10年。毎日スーパーに寄って青果コーナーや鮮魚コーナーを見ていると、自ずと春の食材が目に止まります。
 

普段コーヒーという一見すると季節感を感じにくいものに触れているので、今の仕事に就いてからはスーパーの店頭に並ぶ春の食材をはじめ、気候気温湿度から街に咲く樹木や草花などを意識して、能動的に季節感を感じるようにしてきました。
 

季節によって心地よいと思う味わいや質感、暑い時期はどういったものを身体が欲するのか。逆に寒い時期はどうなのか。旬の食材に共通する味わいはどのようなものがあるのか。生鮮食品だけではなく洋菓子や和菓子、お酒や飲み物はどのようなものが出回るのか。
 

こういった事を考えていると、季節毎にある程度の共通点が見えてくる事があります。それを様々な産地のコーヒーが持つ特徴や個性と照らし合わせていくと、季節感を感じにくいコーヒーというものにも季節感が感じられるようになります。
 

とは言ってもコーヒーはコーヒー味の中での変化なので他の食材に比べるとその味わいの差は僅かですが、季節毎に登場するシングルオリジンや季節のブレンドには、そういった季節感を意識しながらネーミングやブレンド構成を考え商品にしています。
 

せっかく日本には四季があり、生まれながらに自然と季節感を意識している国民性があるのに、「夏は暑いからアイスコーヒー」だけでは少々物足りなく感じますよね。
 

当店のご常連の方々は、発売される季節のこーひーを見て自然と季節感を感じて頂いている方がとても多いように感じています。
 

我々作り手側とお客様との間でこーひーの味わいやブレンドのネーミングに季節感を感じ、共感頂いている事が何よりのやりがいのように感じております。
 

2024年4月28日

坂本壮太
 

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