週刊こーひーコラム
「プロのつぶやき」


プロのつぶやき1260【国道16号線とさかもとこーひーの通販



 

ネットショップを一本化しました。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
 

あっという間に4月も下旬、いよいよGWです。さかもとこーひーはGW関係なく、月火定休日です。肌寒い日が続いたり、初夏の陽気になったり、身体がついていきません。
 

NHKBSで毎週楽しみにしていた「船を編む」が10回、大団円迎えました。映画でも観ましたが 、映画から10年経ってデジタル化が進み、コロナ禍があって・・・映画と重なりつつ、新しいストーリーに仕上げて・・・とっても良かったんです。
 

録画してあるので、もう3回通して観てしまいました、性格が出ています(笑)役者良し、ストーリー良し、音楽良しで・・・主演の池田エライザや野田洋次郎の良さは勿論、教授役の柴田恭平が最初は柴田恭平のイメージがありましたが、回が進むと松本先生そのものになっていました、素晴らしい。
 

特に戦後の日本映画のような言葉の美しさが際立って・・・政治家やら官僚やらのいやらしい言葉使いに辟易しているので、とっても爽やかな余韻でした・・・山本夏彦翁が「祖国とは国語」だと書いていましたが、美しい日本語に惹きつけられました。
 

そんなこんなで・・・「国道16号線 日本を創った道」柳瀬博一著 を興味深く読みました。
 

「はじめに」で、日本の歴史の中心には、有史以来現代に至るまで、1本の道が走っている。「国道16号線」だ。
 

神奈川県三浦半島の付け根横須賀市から・・・横浜、町田、八王子、福生・・・埼玉県入間、狭山、川越、さいたま、春日部・・・千葉県野田、柏、千葉、市原、木更津、富津とつながってます。
 

東京をぐるりと囲む16号線エリア、約1100万人が住む一大経済圏で、旧石器時代から人々が集まり、二つの幕府の礎となり、絹の輸出で近代国家を支え、戦後は米軍キャンプからミュージシャンが活躍、ユーミン等の才能が育まれた・・・その秘密を地形から探っていく、とのことです。
 

坂本自身は生まれたのも育ったのも、商売も16号線沿線で、確かに貝塚が身の回りに多いし、自由研究でも貝塚をテーマにしました(笑)
 

さかもとこーひーは、開店して当初は千葉市内四街道市内を配達していて、2000年頃スペシャルティコーヒーに参入し、ホームページを作り、コラムで発信してきて、全国からのご注文に対応し、通販が増えてきました。
 

今では卸も含めて通販でのお届けが大きな割合になっています。この通販が増える中で意識してきたのは、鎌倉、横浜、世田谷、練馬、埼玉、柏、松戸、船橋、千葉といった16号線沿線のコーヒー好きなみなさんの暮らしや価値観です。
 

一応全県にお客さんがいますが、実は16号線沿線に常連さんが集中していて多いんです。東京や周辺で働く人、住宅地、ライフスタイル、価値観にフォーカスしていると、似たような価値観やライフスタイルの常連さんが全国にも多いです。まぁ、最近は渋谷区や港区、江戸川区といった今まで常連さんが少なかったエリアのお客さんも増えてきました。勿論、通販も千葉市や千葉県内が多いんですけどね。
 

さかもとこーひーはそのような常連さんに使い勝手が良いような、品揃え、味作り、価格を意識しているんです。サポートしている自家焙煎店には、町内・市内・県内のお客さんが通販でも買いやすいようにすることをアドバイスしています。
 

ネットやSNSが広まって、ご近所の常連さんが増える意識が弱いように感じますね。(日本の店なのに、英語表記ばかりの店もあって、驚きます(笑))
 

16号線沿線の歴史的背景から、郊外住宅地の発展、その沿線住民の暮らしや価値観がさかもとこーひーの店作りにつながっていて、興味深い本でした。ホームタウン・16号線沿線・こーひーですね。
 

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
 

2024年04月28日

坂本・丁寧な暮らし・孝文
 

バックナンバーはこちらをどうぞ
 

ページトップへ