週刊こーひーコラム
「プロのつぶやき」


プロのつぶやき1291【まだまだ続く、生豆高騰対策



 

ネットショップを一本化しました。 http://sakamotocoffee.shop/ お支払いは・・・【クレジット決済】【PayPay決済】【amazonPay決済】【代金引換】【コンビニ支払い・銀行振込】になります。(卸のお客様は「卸のご案内」ページから登録をお願いします。)お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
 

12月に入りました・・・昼間はぽかぽかな千葉ですが、朝は冷え込んでいます。12月のピークの忙しさに、1月の移転の打合せも重なっていますので、体調崩さないように気をつけています。
 

先週は達郎大宮にやっと行けるとご機嫌にしていたら・・・前日の夜達郎本人の風邪の咳で1月に延期とメールが来ました・・・仕方がありません。72歳の高齢者で3時間弱のライブツアーしてますから・・・以前より間隔開けたスケジュールでも疲れは溜まるでしょう。

疲れれば免疫も落ちます・・・お互い様です。
 

お正月は1/7(火)が恒例志の輔PARCOがあって・・・1/9,10が達郎大宮になりました。楽しみですが・・・自分の体調が心配です(笑)
 

11/26(火)は焙煎機の移設の打合せで・・・焙煎機、ガス、煙突の担当者が集まりました・・・大きな問題無く、ひと安心です・・・特に煙突による排気によって焙煎に大きな影響があるので、その辺をしっかりと打合せしました。
 

そんなこんなで・・・まだまだ続く、生豆高騰対策について書いてみます。
 

ネットで「コーヒー豆の歴史的な高騰」とニュースになりました・・・11/27の日経新聞には「高級品種として知られるアラビカ種コーヒー豆の国際価格が13年半ぶりに最高値を更新した。インスタントコーヒー向け品種の価格高騰に加え、最大生産国のブラジルで天候不順による収穫減少の懸念が生じている。異例の高騰はコーヒー会社の原料コストを押し上げ、最終商品の値上げを招いている。」と記事になりました。
 

この5年の生豆の高騰と円安で・・・毎月の支払いのの度、決算の度、に一瞬気絶するほどの高騰になっていますが・・・常連のみなさんにもご負担をお願いしてきました。
 

この春に続いて、先月も新しいサンプルと見積もりが届きましたが・・・10年以上に渡る安定した買付けや生産者との関係作りで、かなり価格面でも協力してくださっています。
 

協力してくださっていても、それでも、価格は上がっています。そこで、50年のキャリアのノウハウを全投入しています。
 

因みに、大手コーヒー会社は在庫を減らしているようで、来年より高値になっても在庫無いなら高い価格で買わざるおえないようです。一方、多くの個人店も年間分手当していないと、その都度問屋から仕入れていますので、高値の影響をもろ受けてしまう店が多いようです。
 

さかもとこーひーはこの25年間、各産地1年分を手当していますので、とりあえず慌てる必要はありません。
 

当然のことながら、使う生豆を選び抜きますが・・・基本的なクオリティを厳しく守りながら・・・まず、オーバースペックにならないクオリティを見極め、クオリティとバランスの取れた価格の生豆を選びます。同じような価格でもクオリティに差がありますから、目利きが試されます。
 

どのような生豆を使うか、カッピング、焙煎、ブレンドのスキルを生かし・・・常連さんのお好みに合った魅力、美味しさをお届けすることにフォーカスしています。
 

「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」・・・最近さかもとこーひーの魅力として意識していることですが、これは、雑味のないクリーンな味わい、豆の完熟度の良い心地よい甘さや口当たりから生まれるものです。
 

生豆を選ぶと、次には常連さんのお好みファーストでの豆のポテンシャルを生かす焙煎、ブレンドが大切です。様々な常連さんのお好みもありますし・・・卸先のカフェやレストランで求められるクオリティや味わいもあります。
 

それらをイメージしながら、品揃えをしていきますが・・・同時に価格も意識します。高騰する仕入れに対して、そのまま価格転嫁はできません。
 

さかもとこーひーは日常の暮らしの中のこーひーを大切にしていますから・・・クオリティが高いからと、価格が上がっても良いとはなりません。勿論、卸先のカフェやレストランに対しても同様です。
 

そこで、重視しているのが・・・オーバースペックにならないシビアなカッピングと価格のバランスです。クオリティの何が必要で、何が必要でないかを見極めます。
 

20年前ならそれまでのコーヒーにはなかったスペシャルティコーヒーの魅力を伝え・・・どう生かすかにエネルギーを使いましたが・・・流石に20年25年も経つと素材の見極めや常連さんに喜んでもらえる美味しさを問われます・・・毎日の暮らしに寄り添った価格がベースになっています。
 

そして、それらをサポートしてくれるインポーターと生産者とのコミニケーション、関係が無くてはなりません。生産者から輸出業者、輸入業者、さかもとこーひー、ご常連のみなさん・・・この繋がりがスペシャルティコーヒーそのものだと思っています。
 

流行りの言葉で言えば、SDGsとかフェアトレードになりますが・・・商いにとっては昔から当たり前の考え方ですね。
 

さかもとこーひーは「まろやかな美味しさと、ゆたかな香り」を大切にしています。
 

2024年12月01日

《まろやかな美味しさ、ゆたかな香り》

坂本・丁寧な暮らし・孝文
 

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