
「こーひーの丁寧なハナシ」
第266回【個人店とAIの親和性】
こんにちは。あっという間に7月も終わり、夏真っ盛りの8月です。各地で日々猛烈な気温が観測されています。くれぐれもご自愛ください。
そんな中ですが、熊本県での大地震によって今尚甚大な被害が報告されています。お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
熊本県は坂本家のルーツがある土地で、集団就職で千葉にやってきた僕の祖父の出身地です。35年以上前、僕が保育園に通っていた時に一度祖父に熊本に連れていってもらったのを今でもうっすらと記憶しています。1日も早い復興を願って止みません。
さて、ここ最近では様々なメディアやSNS等でも見ない日がない程に、一般社会にAIが普及してきました。質問すればなんでも答えてくれるようなものから、動画や画像音楽を生成したり、元々人間よりもコンピュータが得意な分野を更に素早く深く正確に集計・解析したりと、使い方によっては非常に便利なものになっているようです。
ようです。と書いたのは、僕自身はAIの類のものは殆ど利用しておらず、調べ物をする時は今まで通り検索エンジンを使って必要な情報を探したりと、テクノロジーについていけないおじさん丸出しの行動をとっています。
ただ最近は、ネットショップ作成の際にAIに「こんな感じに作りたい」と指示するだけで必要なコードを書いてくれるサービスがあるらしく、これは便利そうなので少し勉強してみようかなと思っているところです。
このような「元々専門知識が必要でAIが得意な分野」でAIを利用するのはアリだと思いますが、なんでもかんでもAI頼りになってしまうのはちょっと考えものだと思っています。
特に最近は、AIで作った画像や文章を使って日々のSNSの投稿や宣伝、キャンペーン告知に使っている個人店がよく目につきます。
確かに要望や指示を入力するだけで簡単に画像や文章を生成してくれるのは、一見すると便利で効率的ですが、そういったものはやはり画一的というか、AIの香りのようなものが色濃く出てしまいます。
本来「手作り・クラフト感」「店主やスタッフの人間味や個性」が、個人店が大手企業に対抗できる強味なのですが、効率や楽さの為に安易にAIに頼ってしまう事で、自ら強味を放棄してしまっている現状があります。
何よりそういったところをAI頼りにしてしまうと、徐々に自分の頭と技術、センスを用いてのアウトプットができなくなってしまい、それは文章や広告から侵食していって個性や魅力が削ぎ落とされ、やがては自分の店で取り扱う商品、うちならこーひーの味に現れて、気がついたら大手の商品に飲み込まれて消えてしまいかねない怖さは常に感じてます。
2026年8月2日
坂本壮太
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