「こーひーの丁寧なハナシ」
第253回【バズりを求めない、バズらずを恐れない】

こんにちは。4月も終わり、気候も気温もすっかり初夏の装いになりました。世間はゴールデンウィーク真っ只中です。
蘇我の音楽フェスや海浜幕張のフリーマーケットや船橋三番瀬の潮干狩りなど、千葉県北西部はゴールデンウィーク期間のイベントが多く、普段以上に道路が混雑しやすいのが恒例となっています。毎年ゴールデンウィークに子供を連れて実家に帰省する際、自宅がある船橋市から抜けるのも、夕方に千葉方面から帰るのも大変です。こういう時はサービス業特有の平日休みのありがたさを実感します。
先週の月曜日は娘と一緒に久々にららぽーとに買い物に行ってきました。少し前まではベビーカーやカートが無いと途中で疲れてしまっていたのが、もう館内を歩き回っても大丈夫になっていました。
服を選ぶのもはっきりと自分の好みのものを選び、ちゃんと鏡の前で合わせてから決めるあたりが既に女子だなと思いました。娘と一緒に食べるお昼ご飯やデザートのソフトクリームで財布の紐が緩んでしまいます。
もうあと数年もすると父親に寄り付かなくなる可能性も覚悟しながら、今の時間を大切にしたいと思います。
さて、こういった家族との出来事を詳しく書くのはこのコラム位で、SNSにはあまり載せないようにしています。
日々更新しているSNSの主な目的は、お店からご常連のお客様への「報告・連絡」をする為のコミュニケーションツールとして運用するのが基本で、たまに載せる僕個人のプライベートな投稿はちょっとした箸休め程度として考えています。
他の個人店のような目を引くような写真や引きの強い文面もなく、淡々と毎日同じような時間に同じような投稿しているので、いわゆる「バズり」とは無縁で地味な内容だと自分でも思っています。(その分当コラムはわざわざ読みに来てくれる稀有な人向けに、少しだけ内容に僕自身のクセを出しています)
昔と違って、今はSNS等で自分の考えや意見、思いを発信する事に慣れている人が多いので「インプレッションを稼げるような写真や文章」「バズりやすい内容」のように、小手先のテクニックを使って集客しようとする風潮が続いています。
個人的にそういった「店が伝えたい内容」が独りよがりになっている文章や投稿を「集客ポエム」と呼んでいるのですが、本来考えるべきなのは「店が何を伝えたいか」ではなく「お客様がどのような内容を求めているか」を考える必要があると思います。
「集客ポエム」でバズって集客効果が出たりすると「次はどうやってバズらせてやろうか」「どんな内容ならお客を呼べるか」といった事を考えるのが仕事の中心になってしまうのも考えものです。
お客様は日々の生活で忙しいので、いちいちSNSに流れてくるお店の投稿で感動したり、心を揺り動かされたりするような暇なんか無いと思っています。
店側のスタンスとしては「今日もいつも通り更新しているな」と思ってもらえて、お客様が「何か知りたい」と思った時にアクセスできる環境があれば充分だと思っています。
バズりを求めず、バズらずを恐れず、日々ひっそりとお客様の目の届く位置に居続ける。今後もそんな情報発信を心がけていきたいです。
2026年5月3日
坂本壮太